マヌカ Manuka
発行日 2004.9.13 改訂
マヌカ [Manuka Leptospermum Scoparium]
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ニュージーランドにはニュージーランドだけにしかない動物や植物が豊富です。このことは世界の動植物学者の大きな興味の的になっています。
ニュージーランドの植物学者J.T.Salmon著"New Zealand Native Trees"は、ニュージーランドの樹木の特徴を非常に詳しく紹介し、世界から注目を浴びています。
ニュージーランドの養蜂業に大切な「マヌカ」は、Leptospermum Scoparium科の植物。ニュージーランドだけに原生する天然の潅木です。現地の真夏には、小さな可愛い花を枝いっぱいに咲かせます。密生しているマヌカの群落は、ちょうど日本の桜の満開の感があります。
このページでもご紹介しているように、マヌカの花は種類が多く、花の色や形がそれぞれ違っています。
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「マヌカ」は樹木自体の薬効が著しく、古くはマオリ族や、探検家のクック氏たちも樹液や葉を薬として盛んに使っていました。この風習は今日にも受け継がれ、マヌカの評価はますます高まっています。特に、マヌカ・ハニーの抗菌殺菌性などの作用が明らかになってきた昨今はなおさらです。
もちろん、ニュージーランドにはマヌカ以外にも非常にたくさんの植物が原生していますが、どれも、この土地に特有の清澄な環境のなかで成長をくりかえしてきた植物です。そんな環境に育ってきたのですから、他国の植物にはない、特徴のある成分を含んだ樹液や花蜜を分泌するのではないでしょうか?
このことが、ニュージーランドのミツバチ製品の大きな特徴なのです。
1800年台の初め、イギリス人女性が初めて西洋ミツバチをニュージーランドに持参しました。それ以来、樹いっぱいに咲くマヌカの花の蜜は、ミツバチたちの格好の働きの場として好んで集められ、ハチミツがたくさんつくられています。その独特な美味しさと、胃腸への効用は、現地の人々に「マヌカ・ハニー」の名で、日常なくてはならない薬効の高い食品として親しまれてきました。いまでは、この人気が世界中で高まってきています。
私たちがミツバチの恩恵に浴することのできるのは、ミツバチが自分たちの必要とする成分(人間にも大切なもの)だけを集めてくるという自然界のしくみが与えてくれるからであるとおもいます。ミツバチが、花蜜や花粉を何でもいいから集めてしまう習性があったなら、おそらく、人間はミツバチを飼うことはしなかったでしょう。
ミツバチの驚異、それは神秘的なまでに秩序ただしく自分達の種を保存する目的で、一糸乱れず規則正しく行動するマナーのことです。
皆さんも『ミツバチ』たちの生活ぶりをのぞいてみませんか?きっと、その生活ぶりに驚嘆されることでしょう!!
そして、彼らが私たちにもたらしてくれる『ミツバチからの贈り物』がどんなにすばらしいものであるかを、ぜひ知って下さい。
きっと、皆さんの健康に役立つ知識になるはずです。
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