ミツバチ HONEYBEE 発行日 2004.9.13 改訂
「プロローグ」 みつばちが集めるプロポリスは、今ではその殺菌抗菌性などの性質で、私たちの健康のために、いろいろな場面で使われていますが、古くエジプトのピラミッドに眠る帝王たちの遺体は、プロポリスをまぜた樹脂で包まれて、何千年もの眠りについて今日に至ったことがわかっています。 火山の大噴火で地底に埋まってしまったポンペイの遺跡から、壷に入ったままの蜂蜜が発掘され、味わうと、とても美味しかったとも云われています。 以来、みつばちは世界のあらゆる地域で飼育され、蜜蜂のもたらしてくれるいろいろな産物は私たちの生活に密着して今日に至っています。
卵から孵った幼虫にロイヤルジェリーを与え続けると、その幼虫は女王蜂になります。そして生きている間はかならず、ロイヤルジェリーだけを食べ続けます。 ミミツバチの社会の戒律は厳しく、女王蜂以外は、内勤の仕事全てを勤め上げたものだけが、外勤として働きあげて、一生を終えることになります。ツバチたちの仕事の分担を次にまとめてみました。
このページの最初の写真は、巣箱の中でハウスキーピングや育児に励む内勤のミツバチたちの姿です。ミツバチは、羽化すると羽根の乾く間もなく、直ぐから働きだします。まず、自分が育った巣穴の清掃作業。仕上げにプロポリスを巣穴全体に塗って、殺菌消毒します。 「蜂蜜づくり」って何でしょう?
たしかにその通りですが、マヌカハニーのページも書いてあるように、蜂蜜は「ミツバチが持ち帰った花の蜜」と考えておられる方が多いようですが、実はそんな生易しいものではないのです。
花の蜜は「砂糖(化学の分野では『ショ糖』と呼ばれる)」です。この砂糖をミツバチは、からだの中に吸い込んで、体内の酵素などの助けで、ショ糖をブドウ糖と果糖という二種類の糖類に分解します。実は、人間の体内の働きでは、ショ糖の分解消化はとても負担の多い作業になり、分解されないショ糖が血液に多くなると、糖尿病の原因になったりします。
ところが、ブドウ糖は、病院などで、からだに負担をかけずに栄養補給をする目的で、点滴注射に使われることにお気付きでしょう? ミツバチは、花の蜜を人間が吸収しやすいかたちにつくり変えてくれているのです。 「育児、ハウスキーピング...」
右の写真も、内勤のミツバチが働く様子ですが、六角形の巣穴の中には、いろいろなものが見えていますね。空っぽの巣穴に見えても、よく見ると何やら白くて小さい粒のようなものがあります。これが女王蜂が産みつけたミツバチの卵です。
そして巣穴を埋めている白いものは、ミツバチの赤ちゃん。穴に一杯になっているのは、羽化の間近いもの。
巣穴がおせんべのような色で塞がっているところがありますね。ここには、ミツバチが作ったハチミツや、彼らの大切な主食のビーポーレン(ミツバチ花粉)が貯えられています。 「ビーキーパーとミツバチ達」
高原でのミツバチによる花蜜採取の様子です。
ミツバチの働きたい様子に応えるビーキーパー達とのまさに共同作業です。 「ミツバチの大工さん」
ミツバチは生まれながらに、一人前の大工さん。正六角形の「巣作り」もお手のもの。写真のような六角の巣を自分達の分泌する蜜ろう(ミツバチの分泌するワックス状のもの)で巣作りをします(写真右)。
六角形のこの構造は、今日の人間社会でも「ハニカム構造」とよばれ、非常に強度の高い構造として工学的にも実証されているものです。 「エアコンディショニング」
おや? 巣箱の入り口にミツバチたちがお尻を外側に向けて羽根をばたばたさせて並んでいますね。何をしているのでしょうか?
じつは、こうやって外の空気を巣箱の中に送り込み、巣のなかでも同じように羽をばたばたさせて空気を送り返して、みんなでエアコンの役目をしているのです。巣箱の中の空気を循環させて入れ替えたり、湿度と温度を心地よい状態に保とうとがんばっているのです。これは、室内を過ごしやすくするだけでなく、蜂蜜中の水分を蒸発させる効果もねらって行っているのです(写真左)。
「ミツバチたちからのプレゼント」
★なぜ、ミツバチの製品、特にニュージーランドの製品が有用なのか、このホームぺージのそれぞれのページをご一読のうえ、ぜひ、皆さまの健康の維持、向上に役立たせて下さい。
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